「保冷剤を使ってアイシングしているのですが、ダメですか?」というご質問をよくいただきます。
先に結論から言わせていただきますと、効率や安全性の面からみても保冷剤はおすすめいたしません。
ということで、今回は、「保冷剤でのアイシング」について考えたいと思います。
【目次】
- 保冷剤でのアイシングについて
- アイシングの仕方について
- なぜ「氷」を使う方が良いのか?
- まとめ:「氷」と「保冷剤」でのアイシングの違いについて
1.保冷剤でのアイシングについて
今やどこの家庭の冷凍庫にも保冷剤は入っているので、手軽に繰り返しアイシングを行えるという意味では素晴らしいと思います。
しかし、保冷剤は化学物質を使用するため化学やけどを起こす可能性や、温度がマイナスまで下がるので凍傷を起こす危険性があります。また、保冷剤はそれ自体が冷たくなるだけで熱を吸収してくれる効果がなく、あまり冷えないため効率が良くありません。
2.アイシングの仕方について
くにや整骨院では、アイシングは「氷」を用いて行うことを推奨しております。
このように、小さい氷をビニール袋に入れて空気をできるだけ抜いたものを、「アイスパック」と呼んでいます。
小さい氷は100均などで売っている製氷皿を使い、ビニール袋の代わりにジップロックのようなスライダーバッグを使って、ストローで空気を抜いてあげると簡単に作れます!
3.なぜ「氷」を使う方が良いのか?
氷は、0°以下にならないので凍傷の危険性がほとんどなく、熱を奪ってしっかりと深部まで冷えるので効率よくアイシングを行うことができるからです。
また、冷やすことによって痛みの感覚を麻痺させてくれます。
なので、アイスパックを作って患部に15~20分ほど直接当てるように行います。
少し準備に手間がかかるのと、袋に穴があいていたりすると水が漏れてしまうときがありますが、早期復帰のために効率よくアイシングをしたいのであれば、氷を使ったアイシングをおすすめいたします。
4.まとめ:「氷」と「保冷剤」でのアイシングの違いについて
氷を用いたアイシング(アイスパック・アイスマッサージ)と保冷剤でのアイシングの違いを簡単に表にまとめてみましたのでご参考にしていただければと思います。
※参考文献:「クライオセラピー スポーツ外傷の管理における冷却療法」ケネス・L・ナイト
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